山シャクヤクの栽培
 用土
  当社では硬質鹿沼土と硬質赤玉土の小粒を6:4の割合でよく混ぜたものを使用しています。
  用土は上から下まですべてこの用土を使用し、底土は硬質鹿沼土の大粒または中粒などを使用します。

  すべてがそうとは限りませんが、ほとんどの場合、安く売られている用土は“硬質”と書いてあっても非常にもろく、粒が容易にくずれてしまい、根腐れや根づまりの
  原因となってしまいます。
  2~3年に1度の植え替えですし、1袋2~300円程度高くても1鉢あたりで考えればいささかの違いです。
  高いから良い用土とは言えませんが、よく見極め良いものを使いましょう。
  信頼のできる園芸店から購入されることが一番です。
  用土は植物にとって命の源なのですから、ここで節約してはいけません。
  まずは「土」選びが園芸生活の重要な第一歩です。


 灌水
  表土がしっかりと乾いてから、たっぷり潅水します。
  湿っているうちは控えましょう。
  潅水が多すぎるとひ弱な株になり、ひどいときには根腐れして枯れてしまいます。
  乾かし気味を心がけて栽培してください。
  露地植えの場合は基本的には必要ありませんが、長期間雨が降らず乾燥している場合にのみ潅水します。


 植え替え
  秋(9~10月頃まで、できるだけ早く)が植え替えの適期です。
  根を切らないように注意して植え替えましょう。
  鉢植えの場合、2~3年に1度のペースで植え替えます。(鉢の大きさにより異なります。)
  露地植えにする場合は大きく深めに穴を掘り、土にバーク堆肥(樹皮が熟成したもの)をよく混ぜてやわらかくした土壌に植え込みます。
  株分けはできるだけ控えた方が良いでしょう。
  株分けを失敗すると全て枯らしてしまうことがあるので、増殖したい場合は実生をおすすめします。



 肥料
  山シャクヤクは肥料を大変好みますので、真夏と冬期間を除いては通年施します。
  できるだけ有機質のリン・カリ成分が多く含まれたものを使うとよいでしょう。



 春(3~5月)
  花が咲き、1年の成果が見られる季節です。
  また来期に向けてのスタートです。

  暖かくなってくると新芽が顔を出します。
  日差しが強くなるまでの間は日光に当て、株元から少し離れたところにたっぷり肥料を施します。
  鉢植えの場合は1年を通して室内には置かず、屋外で栽培し表土がしっかりと乾いてから潅水します。
  潅水が多すぎるとひ弱な株になり、ひどいときには根腐れして枯れてしまいます。
  乾かし気味を心がけて栽培してください。
  連休前後には日差しも強くなるので、寒冷紗(日よけ)などで遮光し、風通しのよいところで育てます。
  蕾が割れたら涼しいところで栽培した方が花が長持ちします。
  花が終わったらお礼肥えをしっかりと施します。



 夏(6~8月)
  直射日光を避け、風通しの良い寒冷紗(日よけ)の下で栽培します。遮光率50%以上。
  夏場の栽培のポイントは水を控えること!
  この時期に水が多すぎると本当に腐れてしまいます。高温多湿の時は特に注意が必要です。
  枯らしてしまう人のほとんどは、この時期も相変わらず他の植物と一緒に、毎日潅水をしてしまいます。
  皐月や盆栽、山野草とは離して、別の場所に置きましょう。

  根は常に水分が満たされているとそのままでも水分を補給することができるので自分の力で根を下ろそうとせずそのままで成長を止めてしまいますが、
  ある程度水分を抑えることによって水分を求めどんどん根を張り、充実させ、それが株全体に影響し、成長を促すのです。
  植物の地上部、地下部の成長は正比例しています。
  根が良くなければ、株も良くなりません。
  良い花を咲かせるために、まず、良い根を育てましょう。

  当社では、表土が乾き始めた翌日の夕方または早朝に潅水しています。
  できる限り、夏場の潅水は夕方がよいのですが、夕方までに間に合いそうもない場合などは本当に枯れてしまいますので、早朝のできるだけ早い時間に
  潅水されることをおすすめします。

  肥料は真夏以外は施します。
  夏場を乗り切る栄養を蓄えるために、初夏もしっかり肥料を施します。
  潅水の回数を控えれば、置肥が過剰に溶けることはないので、心配いりません。

  それでも水かけが大好きでやめられない方は・・・、
  暑さで弱っている株を、過剰に溶け出した肥料でますます弱らせることになるので、肥料はやめましょう。
  そして、とにかく風通しの良い日陰(爽やかと感じる程度の風が吹く場所)へ置きましょう。

  この時期は植え替えなどは一切控えて、秋になるまでじっと我慢してください。


 秋(9~11月)
  植え替えの最適期です。
  9月中旬がベストで、遅くとも10月中には終わらせます。
  できるだけ早くしたほうが、冬までの間に根が生長するので、その後の生長に差がつきます。
  地上部が元気なうちに肥料を施します。
  日差しが弱まってきたら、寒冷紗を外し日光に当て栽培します。
  土の乾きもだいぶ遅くなってきます。
  潅水は表土がしっかり乾いてからにしましょう。

  葉が枯れてきます。
  葉が枯れたら、自然に雨水(雪)のかかる場所に放置します。
  地上部が枯れたら、バーク堆肥をたっぷりかぶせると、土壌改良や株(芽)の保護にもよいでしょう。


 冬(12~2月)
  春を待つのみ…。
  自然に雪が積もる場所が最適です。(かまくらと同じで雪の下は暖かく、湿度も保たれ植物には最高です)
  積雪のない地方では、霜や冷たい風が当たらないような場所がよいでしょう。
  潅水は表土がしっかり乾いてからで、ほとんど必要ないでしょう。




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